7日に決選投票が行われたフランス大統領選で勝利したマクロン氏は、パリが100年ぶり3度目の開催を目指す2024年夏季五輪の招致活動を全面的に支持している。

 2月に受けたラジオ局の取材には「五輪はとても重要で、国にとっても誇りとなるイベント。国民が一体になれる機会」と意欲的に語った。

 米ロサンゼルスと争う開催都市は9月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で決まる。今月14~16日にはIOC評価委員会のパリ視察が控える。

 懸念されるテロ対策については、16年に国内10会場で開催したサッカーの欧州選手権を例に「治安部隊の素晴らしい働きで全てが順調に運び、安全な運営ができる能力を証明できた」と自信を示している。

 マクロン氏はサッカーの日本代表DF酒井宏樹選手が所属するフランス1部リーグ、マルセイユのファンで選挙中もテニスやジョギングを楽しむスポーツ愛好家という。

 パリの招致委員会は勝利宣言を受けてエスタンゲ、ラパセ両共同会長の声明を発表し「新大統領が招致の大きな支援者となり、国家の大望をかなえるために重要な役割を果たしてくれると確信している」と協力を期待した。