全体16位の東地区秋田ノーザンハピネッツはホームで、全体17位の中地区横浜ビー・コルセアーズに75-78と競り負けた。今日14日の第2戦を落とせば、B2に降格する。

 秋田が、ホームで敗れた。前半を41-40で折り返したが、後半にファウルから失点を重ねるなど逆転負けを喫した。残り8秒、得意の3点シュートで1点差に迫る粘りを見せたが、逆転まで至らなかった。

 終了のブザーが鳴り響くと、ピンクでスタンドを染めた秋田ブースターから、どっとため息が流れた。試合前、ブースターと選手が秋田県民歌でひとつになり、相手に完全アウェーの状態を作りプレッシャーを与えたが、負けられない本拠地での初戦を落とした。

 前半から得意の飛び道具で効果的に加点した。レギュラーシーズンの3点シュートの成功数は、横浜の348に対して秋田は455と大きく上回っていた。この日も、両チーム最多の計24得点をマークした安藤誓哉(24)が6本決めるなど、相手を上回った。

 痛み止めを服用して出場するなど満身創痍(そうい)の状態が続く田口成浩主将(27)は「後は勝つだけ。逆境をはねのけて笑顔で終わりたい。『痛い』とか言っていられない状況なので」と前を向いた。長谷川誠ヘッドコーチ(46)は「リバウンド数は上回っていたが要所要所で3ポイントを決められた。まずは明日。切り替えて決定戦に持ち込めるようにしたい」と気を奮い立たせる。ホームで連敗はできない、連勝で奇跡を起こす。【下田雄一】