SP2位の羽生結弦(22=ANA)は、フリーで195・92点、合計290・77点のシーズンベストで追い上げたが、SP首位のネーサン・チェン(18=米国)に3・02点届かず2位に終わった。以下、羽生の一問一答。

 -今日の出来について

 (4回転)ループが回転不足になったり、コンビネーションが入りきらなかったり、それが最終的に3点という差になってしまった。練習しなきゃとあらためて思ったと同時に、すべての要素、1つ1つこなしていくことが大事と感じた。

 -4回転ルッツを跳んだ気持ち

 緊張はしました。回転しきったことは良かった。完成度をあげて、これを1つのステップとしてやっていけたらいいなと思います。

 -SP、フリーともに最高難度に挑めた手応えは

 まだまだ。10%も満たしていないです

 -この大会で4回転ルッツをやった意義は

 試合で決められたことが大きい。(成功の)イメージがつきますし、そのおかげでこれからまたいろんなところに着手して練習していける。

 -毎試合「プーさん」のぬいぐるみが、リンクに投げ込まれる。それを見てどう思うか。ファンの応援は重圧にならないか

 たくさんプレゼントを投げ込んでくれるだけじゃなく、送ってくれたり。非常にうれしく思っています。こうやって、国際試合に出たり、海外に拠点を移したりする中で、たくさんのサポートがないとできないと感じている。そういった意味では(応援は)重荷ではない。結果が出せず、申し訳ない気持ちになったり、ごめんなさいって言いたいときもあるけど、そのおかげで少しずつ強くなっていくのかなと思う。

 -プログラムの再演について

 フィギュアスケートで、こういう風に、同じ曲で滑るのは珍しいことかもしれないですが、(SP、フリーともに)バレエや日本の伝統芸能を参考にしました。同じことをやっていて、受け継がれてい、深みのあるものになっていく。それもフィギュアスケートの形としてありなんじゃないかなと思っている。僕自身が納得できる表現まで持っていけたら。