フィギュアスケート男子でグランプリ(GP)シリーズ第3戦中国杯(3日開幕)に出場する田中刑事(22=倉敷芸術科学大)が2日、北京の本番リンクで公式練習に臨んだ。「ケイジ・タカナ」と間違ったアナウンスで始まったフリーの曲をかけての練習では、冒頭の4回転サルコーに成功。4回転トーループが空中で抜けるミスもあったが「氷の感覚は滑りやすい。地に足がついている」と手応えの良さをにじませた。

 18年平昌五輪を目指す田中は、出場予定だったGPシリーズ第1戦のロシア杯を右腸腰筋の筋損傷で欠場。それだけに「オリンピック選考は(中国杯と)全日本(選手権)との2つで自分をアピールできるかが勝負。ジャンプ1つ1つを丁寧に跳ばないといけない。感覚はしっかり戻ってきているので、点数を稼げる滑りをしたい」と意気込んだ。