15年世界選手権女子200メートル平泳ぎ金メダルで、日本代表の渡部香生子(21=早大)が、2分22秒88で優勝した。昨年はけがもあって代表落ち。苦しみを乗り越えて、ライバルの鈴木、青木玲らに勝利。復活の足がかりをつかんで、涙を浮かべた。パンパシフィック選手権(8月9日開幕、東京)の追加代表は、今日28日に発表される。

 渡部が、後半のペースアップで逆転勝ちした。本命種目で体ひとつ分の差をつけて優勝。4月の日本選手権で2位に入ったタイムを0秒02上回った。「コンスタントに(2分)22秒台を出せるのはトレーニングの成果だと思う。また、はい上がることができてうれしいし、あきらめないでよかった」と涙を浮かべた。昨年は足のけがもあって世界選手権代表落ち。プレッシャーから解放されたことで、水泳の楽しさを再確認した。「こうやって戻ってこられる、と伸び悩んでいる人に伝えられるようなレースをしたい」と口にした。