ラグビー界を代表するスーパースターたちが、19年W杯の会場となる新スタジアムのこけら落としに花を添えた。

 85年に日本選手権7連覇を果たした釜石は、SO松尾雄治さん(64)を監督に主将のSH坂下功正さん(59)、プロップ石山次郎さん(61)、CTB森重隆さん(66)ら60代が中心。FB谷藤尚之さん(67)が衰え知らずのスピードを見せるなど、スタンドを沸かせた。

 得意のキックをミスし、タックルも外された松尾さんは「もう2度とOB戦には出場しない」と苦笑い。「みんな昔と同じ。プレーとか考えてることとか。ただ、体が動かない、迫力がないだけ」と懐かしんだ。16年に亡くなった神鋼OBの平尾誠二さんを偲び「平尾がいたら、また楽しかっただろう」と話した。

 V7メンバーに限った試合は10分。チーム最年少のWTB泉秀仁さん(54)のトライで先制したが、神鋼WTB冨岡剛さん(50)にトライとゴールを決められ5-7で惜敗した。その後若手もまじえたOB戦を行い、こちらは釜石が24-17で勝利した。