2016年の夏季五輪開催を目指す東京の招致委員会は18日、都庁で理事会を開き、マラソンについては新宿区の国立競技場発で途中10キロの周回コースを3周し、中央区晴海の五輪スタジアムにゴールする開催計画を決めた。

 周回コースは、運営費節約や観客が同じ地点で3度レースを見られることなどを理由に国際陸連が要望。五輪遺産を生かす意味から、1964年の東京五輪で使用した国立競技場をスタート地点とする。詳細なコースは招致決定後に決める。

 江東区辰巳の水泳会場は、陸上と並ぶメーン競技であるため、当初の仮設を一部常設とし、東京ドームだった自転車のトラック競技は大井自転車競技場に変更する。

 パラリンピックは開幕を1日早めて8月30日から9月11日までの13日間とし、20会場はすべて五輪で使用した会場となる。これら詳細な開催計画を説明した「立候補ファイル」を来年2月12日までに国際オリンピック委員会(IOC)に提出する。