<レスリング:全日本選抜選手権>◇21日◇代々木第2体育館

 女子55キロ級で五輪連覇の吉田沙保里の「一番弟子」、男子フリー60キロ級の前田翔吾(22=日体大)が初優勝で世界選手権(9月、デンマーク)出場を決めた。5月のアジア選手権後に腰痛が悪化し、大会直前まで十分な練習をこなせなかったが、この日は3戦とも2-0で相手を下した。愛知・星城中2年から同高3まで、学校の練習後に中京女子大で練習。吉田の相手となり、最初は全然勝てなかったが、技術を磨いた。試合前には吉田に「勝てるでしょう?」と声をかけられ、気合を注入された。「僕の時代がやってきたと思われるように、世界選手権を頑張る」と活躍を誓った。