競泳男子200メートル背泳ぎで、入江陵介(19=近大)が出した世界記録を上回るタイムが、国際水泳連盟(FINA)に公認されなかったことを受けて、日本水泳連盟の佐野和夫会長は23日、都内で会見した。入江は5月10日にオーストラリア・キャンベラで行われた日豪対抗で、ロクテ(米国)の世界記録を1秒08と大幅に更新する、1分52秒86の驚異的なタイムをマーク。だが、その際に着用していたデサント社の水着が国際水連から認可されず、前日22日に世界記録として公認されないことが発表された。佐野会長は「CAS(スポーツ仲裁裁判所)に訴える内容ではない。FINAの結論は間違っていないと思う」と、受け入れる姿勢を示した。また、日豪対抗での入江のタイムはすでに、日本記録として公認済み。「世界記録よりも速い逆転現象となるが、このまま公認する」と、従来通りのスタンスを継続すると説明した。