1月に、約2年半ぶりの現役復帰を宣言した女子レスリングの元世界女王、山本聖子(28=フリー)が3日、都内で練習を公開した。約1時間半、報道陣の前で、以前と変わらない動きで汗を流した。「以前より筋力がアップして、(肩幅が)思った以上に大きくなった」。

 12日から始まるポーランドオープンで復帰予定で、今年は10月中旬の全日本女子オープン(静岡)、12月の全日本選手権(代々木)の3大会に出場予定だ。「自分のレベルがどのぐらいなのか分からないが、ドキドキしている」。まだ所属先が決まっていないため、今回の遠征も自費。07年に生まれた1人息子の匠瑛くんを抱えながらの練習で、姉の美憂が代わりに「スポンサー募集中です」と訴えていた。最終的には、まだ1度も手にしていない五輪代表を12年のロンドン五輪で目指すことになる。