国際オリンピック委員会(IOC)の評価報告書公表を受け、2016年五輪開催地に立候補しているシカゴ招致委員会のライアン会長は2日、シカゴで記者会見し「ビジョンや計画が評価されて満足している。われわれが勝利することには大きな価値がある」と、20年ぶりとなる米国開催に向けての意気込みを語った。

 報告書で懸念された財政保証については「シカゴ市の強固な財政基盤によって支えられている。心配はない」と力説。課題とされた通勤、通学時間帯の交通にも電車輸送の安定性を強調、バスの運行を増やすなどして万全を期すと話した。

 開催都市を決定する10月2日のコペンハーゲンでの総会に、支援を表明しているオバマ米大統領が出席するかについては「計画はない」と言ったものの、同会長は「最後の最後までアイデアを練る。10月2日、(競泳の)マイケル・フェルプスのように他都市よりも先に、1番でタッチする」と話した。