2016年夏季五輪招致を目指すシカゴの有力紙「シカゴ・トリビューン」は国際オリンピック委員会(IOC)の評価報告書公表から一夜明けた3日付の1面トップに「五輪への支持は低下」と見出しを取り、招致を疑問視する記事を掲載した。

 同紙は独自の世論調査を実施した結果、シカゴ市民の開催支持率が2月の61%から47%に低下し、反対は26%から45%に上昇したことを紹介。大会収支が赤字になった場合にシカゴ市が財政保証することには75%が、税金を投入することには84%が反対したと報じた。市民の「五輪よりも生活向上に力を注ぐべきだ」「経済を回復させる良い機会」という賛否の声も掲載した。

 評価報告書でのシカゴ市民の支持率は67・3%だった。