6月27日に死去した84年ロサンゼルス五輪女子マラソン代表の永田(旧姓佐々木)七恵さん(享年53)のお別れ会が29日、東京・港区のメルパルク東京で、日本陸連の河野洋平会長ら関係者約200人が集まって行われた。現役時代にライバルだった増田明美さんは「去年秋のシンポジウムで『これから仲良くしましょう。私たちは戦友だからね』と言ってくれた。これからも七恵さんといっぱい話をしたかった」などと弔辞を述べた。

 永田さんが所属したエスビー食品の瀬古利彦・スポーツ推進局局長は「七恵ちゃんは、泥臭い天才。教えられる部分が、いっぱいありました」と現役時代を振り返った。エスビー食品出身の中国電力・坂口泰監督は「七恵さんのペースメーカーをやったことがある。本当に純粋でいい人でした」と話し、永田さんにあこがれてマラソンを始めた第一生命の山下佐知子監督は「当時、増田さんは雲の上の人。その増田さんに近づこうとしたひたむきさがすごかった」と話していた。