2016年夏季五輪招致を目指す東京を応援しようと、国際オリンピック委員会(IOC)総会が開催されるコペンハーゲンで30日、女子マラソンの高橋尚子さんや柔道の山下泰裕氏をはじめとする日本の五輪金メダリストらが記者会見し、東京にエールを送った。

 9年前のシドニー五輪で優勝した高橋さんは「国籍も人種も関係なく、魂の一番近いところで個人の全力を出し合った」と五輪の経験を振り返り「東京は、人にやさしい素晴らしい五輪になる」とアピール。04年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダルの室伏広治選手(ミズノ)は「選手が集まれば大きな力で応援できる。すべては次世代の子どもたちのために頑張りたい」と、東京が送ろうとしているメッセージを強調した。

 1984年ロサンゼルス五輪金メダルの山下氏は、子どものころに見た64年東京五輪が「わたしの五輪の夢につながった」と語り「日本の和の心が世界につながればより平和な時代がくる」と開催意義を訴えた。