25メートルプールで争う競泳の日本短水路選手権は27、28日に東京辰巳国際水泳場で行われる。今大会は海外からの招待選手も出場。国際水連の新規定に合わせ、昨年に世界の水泳界を席巻したラバー製などの高速水着が国内大会で初めて禁止され、織物製でひざ丈の水着の着用が義務付けられる。規定変更が泳ぎやタイムにどう影響するか注目されそうだ。

 ロンドン五輪挑戦を表明した男子平泳ぎの北島康介(日本コカ・コーラ)は出場しないが、有力選手の多くがエントリーした。男子背泳ぎの3種目では、昨夏に長水路(50メートルプール)の世界選手権男子100メートルで金メダルを獲得した古賀淳也(スウィン埼玉)と、同200メートル2位だった入江陵介(近大)が激突する。

 女子背泳ぎは昨年11月のW杯で100メートルと200メートルの短水路世界新をマークした酒井志穂(ブリヂストン)の泳ぎに期待が集まる。北京五輪と昨年の世界選手権で男子200メートルバタフライ銅メダルの松田丈志(東海SC)、女子200メートル平泳ぎの有望株の金藤理絵(東海大)も出場する。日本代表の上野広治監督は「水着が変わり、誰が生き残っていくかの動向に注目したい」と話している。