<競泳:日本選手権>◇2日目◇14日◇東京辰巳国際水泳場

 北京五輪代表の岸田真幸(24)が、男子50メートル自由形決勝日本最古の男子日本記録を塗り替え2年ぶり2度目の優勝を遂げた。スタートが得意な岸田は、今大会から採用された新スタート台の威力も借り、01年世界選手権で山野井智広がつくった記録を0秒07更新する22秒11をマークした。

 早大を2年で中退。米国の名門アリゾナ大に留学した。「周りがレベルが高いので刺激になる」。最大約127キロのウエートを持ち上げる上半身の強さで、新たな道を切り開いた。「今度は日本人初の21秒台を出したい」。世界から遅れる男子自由形が、ようやく1歩前に進んだ。