大阪市内で違法な薬物を所持したとして、覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反の罪に問われた元バレーボール日本代表で無職高橋智則被告(37)に大阪地裁は25日、懲役2年、罰金30万円(求刑懲役3年、罰金30万円)の判決を言い渡した。

 判決理由で横田信之裁判長は、高橋被告が報酬目的で違法薬物の密売グループに加わったと指摘。「グループの末端として客への配達や売上金の回収にあたり、害悪をまき散らし悪質だ」と述べた。

 判決によると、高橋被告は6月、大阪市都島区や西成区のホテルで覚せい剤や大麻を所持した。

 高橋被告はVリーグの新日鉄(現堺)ブレイザーズなどに所属。日本代表としてW杯やシドニー五輪予選に参加し、2006年に現役を引退した。