日本スケート連盟は14日、都内で会見を開き、21日から27日まで予定されていたフィギュア世界選手権(東京・代々木第1)の同日程での開催中止を発表した。東日本大震災の影響で、断続的に余震が続くなど、電力不足や停電などにより会場の維持が困難であることを国際スケート連盟(ISU)に報告。この日、ISUが同日程の開催中止を決めた。また、4月14日開幕の世界国別対抗戦(横浜)も、同日程での開催はなくなった。スケート連盟の鈴木恵一副会長は「致し方がない」。また、今後、延期するのか完全に中止するのかはISUの判断となる。ただ、国内開催での延期となっても「これから新たな会場を探すのは困難」(鈴木副会長)という厳しい状況だ。約5万5000枚が売れたチケットは払い戻しされる。

 昨年、日本男子として初めて優勝した高橋大輔(24)は、開催中止を受けて「悲しくも犠牲となった方々への哀悼の意を表し、被災者の方々へは心からのお見舞いを申し上げます。僕に、今出来ることは、練習を続け、状況をみるということです」と、所属する関大のホームページにコメントを発表した。