<体操:全日本学生選手権>◇最終日◇31日◇和歌山ビッグホエール◇男女個人総合決勝

 世界選手権代表で、田中3きょうだいの末っ子、佑典(ゆうすけ・21=順大4年)が、個人総合初優勝を遂げた。つり輪で15・250点、鉄棒で15・750点と、トップの得点をたたき出し、合計90・550点で圧勝した。

 「優勝っていいですよね」。高校総体でも3位が最高成績。ようやく手にした国内のビッグタイトルに「本当にうれしい」。主将としても、常に「優勝しようぜ」と部員を励まし続け、全員の士気を高めることで、前日の団体戦では王座奪回に導いた。

 昨年は肺結核の疑いで、インカレを含むメジャー大会を欠場した。散々な1年だったが、今年は初の世界選手権代表入りに、インカレ2冠。「昨年がひどすぎたから、このぐらい(運を)くれてもいいな」と喜んだ。