イタリアで行われたフェンシングの世界選手権に出場した日本代表が18日、成田空港に帰国した。男子フルーレで個人、団体ともに目標のメダルを逃した北京五輪銀メダリストの太田雄貴(25=森永製菓)は「予想していたよりも厳しい結果になった。メダルはおろか、触ることさえできなかった。このままではいけない」と危機感を口にした。

 今大会は直前に肋骨(ろっこつ)を骨折し、思うような最終調整ができないまま大会に臨んでいた。「(準々決勝で負けた)団体は僕たちのミスでしかない。ただ、結果は最低中の最低の結果だったけど(団体の五輪出場を争う)韓国より上位に行くという最低限のことはできた。ロンドン五輪で勝つために、しっかり準備をしたい」と気を引き締めた。