「ジャパンエックスボウル」第25回アメリカンフットボール日本社会人選手権(特別協賛・大正製薬株式会社)が19日午後7時、東京ドームでキックオフされる。富士通・伊藤乃普彦主将(30=日体大)が初の日本一にかける思いは熱い。4日のノジマ戦では左足首を負傷したが、「2週間で治し、ミスを恐れずに思い切りプレーする」と気合を入れた。自身には2度目のジャパンXボウル(JXB)。1度目の09年は14対21で鹿島に敗れた。今季はその鹿島に勝ったノジマに圧勝し、最高のムードでオービックとの決戦を迎える。02年の社会人選手権では7対14で苦杯を喫しているが、今回はノーハドルオフェンスという武器がある。

 「オービックは攻守に隙がない。強いが、自分たちのフットボールをやれば勝てる」と伊藤は自信を見せた。「(平均年齢の)若いチームなので浮足立たないよう、地に足を着けていきたい。目標はあと2勝。JXBはゴールではない」と社会人王座の先にある日本選手権「ライスボウル」制覇をしっかりと見据えた。