五輪で活躍するママさん選手が増えている現状を踏まえ、子育てや婦人科系の問題などを抱えるトップ選手を特別支援するプロジェクトが1月から試験的に始まることが31日、関係者の話で分かった。陸上、水泳、射撃などでロンドン五輪を目指す5選手を選び、国立スポーツ科学センター(JISS)でチームを編成して支援する。

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の活躍を受け、国による選手強化は女子への支援が拡大した。日本オリンピック委員会(JOC)とも連携し、託児所などの環境整備を図るほか、出産後のトレーニング方法の確立にも協力する。スタッフに婦人科の医師や理学療法士を加え、性周期の競技への影響なども研究して最大の効果を目指すという。