卓球の全日本選手権女子シングルスで初優勝した福原愛(23=ANA)と、準優勝の石川佳純(18=全農)が24日、今年最初のワールドツアー(旧プロツアー)スロベニア・オープンに向けて成田空港を出発した。

 21日の初優勝からわずか3日。前日は体のケアや荷物の準備に追われ、福原は「あまり喜びに浸っている時間はなかったですね」と苦笑いした。優勝する前は、まだ優勝できていない重圧が懸かっていたが、優勝後は新たなプレッシャーが生まれたそう。「全日本チャンピオンとして、恥ずかしくない試合をしないといけない。でも、優勝できなかったら味わえなかったプレッシャー。喜ばなきゃいけないですね」と覚悟を決めていた。

 石川は前日も練習で汗を流し、フォームの確認を行ってきた。「全日本は残念だったけど、大きな目標は五輪。この悔しさをいかして頑張ることが大切」と切り替えていた。