<飛び込み:W杯>◇3日目◇22日◇ロンドン五輪会場水泳センター

 男子板飛び込み準決勝で五輪5大会連続出場を目指す31歳の寺内健(ミキハウス)は444・90点の11位となり、上位12選手による決勝に進出した。

 厳しい戦いだ。北京五輪後に一度引退しながら復帰してロンドン五輪を目指す寺内は、1回目、2回目が60点台ともたついた。後半盛り返して11位で準決勝を通過したが「際どいラインにいることは分かっていた。スタートダッシュを切れないと上位に食い込めない」と不満そうに振り返った。

 4回目と5回目はまずまずだったが、最後の6回目のひねり技でも体を伸ばしきれず、入水がやや乱れた。全盛期の技の切れはない。かつて日本のエースとして活躍したベテランは「表彰台を目指す気持ちで、あとは魂で戦わないといけない」と決勝を見据えた。