国庫補助金による専任コーチらへの報酬の一部が寄付の形で所属スポーツ団体に還流していた問題で、文部科学省の杉浦久弘競技スポーツ課長は27日、中教審の分科会で、2012年度は寄付を禁止した上で事業を継続すると報告した。

 13年度以降は制度を抜本的に見直す。12年度に寄付が再び発覚した場合は、13年度以降の事業を打ち切る方針という。

 文科省は補助金や助成金の取り扱いをめぐり、26日付で日本オリンピック委員会(JOC)とサッカーくじを運営する日本スポーツ振興センターに対し、再発防止に向けて改善を検討し、適正に事業を執行するよう指導通知した。