<卓球:世界選手権団体戦>◇3日目◇27日◇1次リーグC組◇ドイツ・ドルトムント

 完璧な試合運びだった。石川佳純(19=全農)、福原愛(23=ANA)、平野早矢香(27=ミキハウス)のベストメンバーが、地元ドイツを圧倒した。落としたのは石川の第2ゲームだけ。3-0のストレート勝ちで、1次リーグ1位通過を確定させた。試合を決めた平野は「2-0で回ってきたので楽だった。2人のおかげ。みんな良いプレーで勝てたのは良いこと」と笑顔を見せた。

 狙い通りだった。ドイツのカットマンが3番手に来ると読んで、得意とする平野を据えると、ピタリ的中。1番手で石川が流れに乗せ、福原は相手エースで09年欧州王者のウにストレート勝ち。平野も寄せつけなかった。村上恭和監督は「一番対戦しやすい人同士を当てるよう工夫したら、そうなりました」と自画自賛した。

 これでベスト8進出が決まったが、目指すは29年ぶりの決勝進出。福原は「この勢いを落とさないようにしたい」と気を引き締めた。