<バスケットボール・第25回都道府県対抗ジュニア大会:茨城65-53山口>◇2日目◇29日◇女子準々決勝◇東京体育館◇日刊スポーツ新聞社後援

 東日本大震災被災地の茨城が、4年ぶりの準決勝進出を決めた。決勝トーナメント1回戦で神奈川を76-44の大差で下し波に乗る茨城は、1回戦33得点の岡田英里(つくば市立豊里中2年)を中心に安定したプレーで終始リードを奪い、山口に付け入るスキを与えなかった。

 震災では多くの選手が春休みに練習ができないなどの影響を受けたが、その後は個々に能力を伸ばし、21年ぶりの優勝に手の届くところまでチーム力を高めた。芝山里美監督(46)は「震災で最も影響を受けた植村果奈(鹿嶋市立鹿野中2年)がディフェンスで奮闘してくれた。そして、何より岡田が気持ちの強さでチームを引っ張ってくれているのが大きい」と、エースの出来の良さに優勝への手応えを見せていた。