イスラエルのアヤロン外務副大臣は、1972年に西ドイツ(当時)のミュンヘン五輪でパレスチナ・ゲリラに襲撃され死亡したイスラエル選手ら11人に、ロンドン五輪の開会式で1分間の黙とうをささげるよう要請する書簡を国際オリンピック委員会(IOC)に送付した。イスラエル外務省が24日発表した。

 今年で40年となる事件の風化を防ぐのが狙い。AP通信によると、イスラエル選手団は独自の式典も予定している。

 72年9月5日、パレスチナ・ゲリラ「黒い9月」のメンバー8人が選手村のイスラエル選手団宿舎に侵入。選手らを人質に取り、イスラエルに収監されているパレスチナ人多数の釈放を要求した。銃撃戦の末、選手ら11人が死亡した。