7月27日に開幕するロンドン五輪の聖火を大会組織委員会に引き渡す式典が17日、アテネのパナシナイコ競技場で行われ、雨上がりの空の下でギリシャ・オリンピック委員会のカプラロス会長から国際オリンピック委員会(IOC)委員でもあるアン王女にトーチが手渡された。

 式典には組織委のコー会長や、大会親善大使でサッカー・イングランド代表のベッカム元主将らが出席。10日にオリンピアで採火され、ギリシャ国内約3000キロを巡った聖火は、ギリシャの重量挙げ五輪金メダリストのディマス氏と北京五輪で聖火リレーの最終走者を務めた中国の体操五輪覇者、李寧氏によって競技場の聖火台にともされた。

 コー会長は「何年間も英国中で聖火を歓迎する準備をしてきた。この式典は国全体にとって大事だ」とスピーチした。聖火は18日に空路英国に運ばれ、国内リレーは19日から70日間行われる。