ロンドン五輪に出場した自衛隊所属の12選手が27日、防衛省で帰国報告会に出席し、レスリング男子フリー66キロ級金メダルの米満達弘(26)は「世界に行って自衛隊の強さを証明できたことを、誇りに思っている」と胸を張った。

 また、米満とともに静岡県下田市から高級魚のキンメダイが木製のたるに入った約2キロの「きんめだる」を贈られた同女子48キロ級金メダルの小原日登美(31)は「大きくてきれいでびっくり。さばくのが大変なので、魚屋さんに持っていきます」と笑顔で喜んだ。

 2人は、国家への貢献が顕著な隊員に贈られる「第1級賞詞」もともに受賞。米満は「自衛隊員としても一流にやっていかないといけない。金メダルを細かくして、喜びを日本国民全員に分けてあげたい」と、感謝の思いを懸命に伝えたがっていた。