来年2月7日に開幕するソチ冬季五輪の聖火の採火式が29日、古代五輪発祥の地、ギリシャ西部のオリンピア遺跡で行われた。

 ロシア国内で冬季五輪史上最長の6万5000キロ以上を走り、トーチを宇宙にも運ぶ壮大なスケールの聖火リレーがスタートする。

 採火式はヘラ神殿跡で伝統儀式にのっとり、みこを装った女優が凹面反射鏡を使って太陽光から採火した。

 隣接する古代五輪のスタジアムで、第1走者でアルペンスキーのヤニス・アンドニウ選手(ギリシャ)がトーチに火をともしてギリシャでのリレーが始まり、10月6日にモスクワ入りする。

 式には国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ新会長らが出席。2020年夏季五輪の開催都市に東京が決まってから最初のリレーとしても注目される。