<体操:全日本団体選手権>◇最終日◇3日◇千葉市・幕張メッセ

 団体戦特有の高揚感だろうか。内村は演技を終えるたびに、ガッツポーズでコナミの仲間を鼓舞した。

 最終種目の鉄棒では着地を決め、日本一を確信すると笑顔で両手を突き上げた。全種目で最高点の16・000点で締めくくり「観客も沸いてくれたし、気持ち良かった」と胸を張った。

 つり輪を除く5種目で、全てチーム最高点を出した世界王者の集中力はさすがだった。跳馬以外の4種目では前日よりも難度を上げた演技でEスコア(実施点)がいずれも予選を上回り「ミスのない、いい演技ができた」と納得の表情だった。

 内村の背中を負う加藤と野々村にミスのあった順大に、昨年のリベンジを果たした。日本のエースは来年の世界選手権で行われる団体を見据え「2人ともいい演技をしていた。(日本代表では)一緒にチームを組んで戦いたい」とエールを送った。