日本オリンピック委員会(JOC)は28日、2020年東京五輪開催決定後初となる選手強化本部会を開き、同五輪の目標を「金メダル数で世界3位」と「全28競技で入賞」とすることを決めた。目標達成に必要な金メダル数は、過去の夏季五輪6大会を参考に「20~33」と算出した。

 日本は史上最多38個のメダルを獲得した昨年のロンドン五輪で、金メダル数は7で世界10位だった。参院議員でもある橋本聖子強化本部長は「大会が成功するには(日本の)選手の活躍が必要。どれぐらいの予算があれば確実に入賞し、メダルが取れるかをスポーツ界の現場から国に訴えていく必要がある」と強化費確保に意欲を見せた。

 寄宿制で有望なジュニア選手を育成する「エリートアカデミー」に、来年度からライフル射撃、新体操、トランポリン、水泳の飛び込みを追加することも決めた。同アカデミーには卓球、レスリング、フェンシングの44選手が在籍している。