<高校ラグビー:秋田中央39-24若狭東>◇1回戦◇28日◇花園

 後半の追い上げも実らず、若狭東(福井)が秋田中央(秋田)に敗れた。

 前半、若狭東フィフティーンは、相手のモールとバックスの力に押され、前半だけで4トライを許し、5-27で折り返した。しかし、後半は本来のボールを保持しながら押し上げるラグビーを展開。「思い切って、エリアを制限せずに自分たちのラグビーをやろう」。朽木雅文監督(42)の言葉に、選手たちは躍動した。攻撃のテンポが上がり、3トライを奪うなど、後半23分に8点差まで詰め寄った。しかし、同30分に相手に突き放され、1回戦で姿を消すことになった。

 「今までにないものを出せた。それは花園という舞台がさせてくれたこと。120%出し切れたので、後悔はありません」。敗退にも、TB三久保亮祐主将(3年)は、自分たちのラグビーに胸を張った。