韓国・仁川アジア大会でカメラを盗んだとして略式起訴され、帰国後に無実を訴えた競泳の冨田尚弥選手(25)が13日、仁川地裁で開かれた正式裁判の初公判を終えて帰国した。中部国際空港では報道陣の質問に無言を貫いた。

 冨田選手はアジア大会中の昨年9月25日、競泳会場で韓国メディアのカメラを盗んだとして略式起訴され、罰金を納付したが11月に一転、冤罪(えんざい)を主張して正式裁判を申し立て、初公判では「日本代表として出場し、窃盗行為のような愚かなことを行うはずがない」と述べた。

 次回公判は2月2日に開かれる。代理人の国田武二郎弁護士は「提出される証拠をしっかり精査して臨みたい」と話した。