<ラグビー:トップリーグ入れ替え戦:クボタ34-5釜石シーウェイブス>◇14日◇埼玉・熊谷ラグビー場

 釜石シーウェイブス(トップチャレンジ4位)が、クボタ(トップリーグ13位)に5-34で敗れ、クラブチームとして初のトップリーグ昇格を逃した。日本選手権7連覇などの実績を誇る新日鉄釜石が前身で、01年に岩手・釜石市を本拠に創設後、初の入れ替え戦挑戦だったが、悲願はかなわなかった。

 1トライ、1PGで8点をリードされた前半9分、FB沼田邦光(33)が左隅にトライを決めた。前半は5-13で折り返したが、後半に風下となると、ミスや反則も増え、3本のPGで突き放された。

 それでも2000人近い観衆からは終始「釜石コール」。岩手からバスで応援に駆けつけた釜石応援団の福成和幸団長(68)は「今年はトップリーグに善戦したのでもう十分。釜石が日本中から愛されていることを実感できた」と選手をたたえた。

 今季から指揮をとる三浦健博ヘッドコーチ(38)も「今季はいろいろ、グルグル寄り道しながらも目標を達成できた。負けはしたが力は出せた。健闘した釜石の次は、勝つ釜石を見せたい」。来季の昇格に向け、前を向いた。