15年最初のF1公式テストとなるヘレス合同テストが2月1日、始まった。

 最も注目を集めたのはフェラーリに新加入したセバスチャン・フェテル(27=ドイツ)。初日から60周を走り込んでトップタイムを記録し「タイムはまだ関係ないよ。でもとてもポジティブな初日になった」と笑顔が止まらなかった。

 昨年の王者メルセデスは、ニコ・ロズベルク(29=ドイツ)が信頼性確認のための走りを淡々と行い、これまでのF1テスト最長距離を更新する157周(約690キロ)を走り込んだ。「数字ではなく自分のフィーリングで良いマシンだと感じることができた」と語った。

 マクラーレン・ホンダはわずか6周にとどまったが、1周ずつのゆっくりとした走行の後、4回目のコースインでは連続して3周を走行した。

 ホンダの新井康久F1総責任者は「車体側の電気系にトラブルが起きて確認項目が次から次へと出たということで、午後は走行ができませんでした。さすがに6周しかできないとは思っていませんでしたが」と苦笑い。

 その上で「我々は車体もパワーユニットも完全に新しいマシンですから、確認しなければならない項目が非常に多いですし、今回のヘレス合同テストは全体がシステムチェックのためのものと捉えています。本格的な開発テストは次のバルセロナ(2月19日~22日)からになります」と話した。