バレーボールVリーグの東レは10日、都内の本社で会見を開き、日本代表エースの木村沙織(25)が、トルコ1部リーグのワクフバンクに移籍すると発表した。契約期間は10月1日からの1年間になる。

 会見に臨んだ木村は「高校を卒業してから7年間、東レにお世話になりました。いま、世界一であるトルコリーグに挑戦することを決めました。プロの選手としてしっかりと結果を残せるように、良いことばかりではないと思いますが、しっかり頑張りたい」と力強く抱負を述べた。

 以前から海外からオファーはあったが、「日本が大好きなので断っていた」という。気持ちの変化を生んだのは、「代表で世界のトップ選手と対戦する中で、その選手のなかでいろいろ吸収したい思いが強くなった」から。

 「知っているトルコ語は?」と聞かれると、「『ボス、ボス』、真っすぐって意味だと思うんですけど」と顔を赤らめながら恥ずかしそうに身ぶりを交えて答えるなど、笑顔も見られた移籍会見だった。

 ワクフバンクは昨季のトルコリーグで3位の強豪チームになる。