<バレーボール:ワールドグランドチャンピオンズ杯女子大会>◇第1日◇12日◇名古屋市ガイシプラザ

 日本は欧州王者のロシアに3-1で開幕戦に勝利した。

 第1セットは25-20で先取し、いい流れを作った。第2セットは4連続失点などで26-28で失ったが、第3セットは主将の木村沙織(27=ガラタサライ)のブロックポイントや、石井優希(22=久光製薬)の活躍などで25-16と圧倒。第4セットでは4連続失点などでリードを許したが、最後は迫田さおり(25=東レ)のブロックが決まり26-24で競り勝った。

 木村は「初戦は絶対に勝って、勢いにのりたかった。相手の高いブロックでラリーになっても、相手がミスをしてくれた。粘れたところがよかった。また明日がんばりたい」と話した。

 真鍋政義監督(50)が考え出した新戦術も、有効的だった。強豪国に勝つため、ミドルブロッカー(MB)とも呼ばれるセンターを2人から1人に減らし、代わりにサイドアタッカーを投入する攻撃を重視した作戦「MB1(エムビーワン)」で、連続ポイントをとる場面もあった。

 監督は「欧州王者に勝って、ほっとしている。従来はウイング(サイド)スパイカーは石井1人だけだが、新戦術では迫田も入っている。2人で点数をとれることがうまく機能した」と振り返った。