07年度東北運動記者会スポーツ大賞を受賞した北京五輪男子マラソン日本代表・佐藤敦之(30=中国電力)の表彰式が19日、福島市内で行われた。

 福島・会津若松市出身の佐藤は、昨年12月の福岡国際マラソンで日本歴代4位の2時間7分13秒で日本人最高の3位入賞。同県出身者では、64年の東京五輪で銅メダルを獲得した故・円谷幸吉選手(須賀川市出身)以来、44年ぶりの男子マラソン日本代表に選ばれた。01年度から実施の同スポーツ大賞は、日刊スポーツ東北総局など東北運動記者会(新聞、通信、放送39社加盟)の投票(1社2票)で決定。個人では、05年度のフィギュアスケート荒川静香以来6人目の受賞。

 20日から31日まで地元・桧原湖で集中合宿を行う佐藤は「東北6県に違う競技がある中で、記者に御礼申し上げます」と感謝。「(北京に向け)地元の福島からスタートを切りたい。やるからには、福島の名ランナー円谷さんに続いて、私もメダル獲得を狙いたい」と意欲を見せた。

 広島で17日まで行われた中国実業団陸上では5000メートルで優勝。1万メートルでも2位に入るなど、調整は順調だ。今後は、桧原湖に続く新潟・妙高高原での準高地練習を経て、札幌ハーフマラソン(6月15日)で実戦調整する予定だ。【佐々木雄高】