東北福祉大の男子駅伝チームが2日、東北地区代表として6年連続で出場する全日本大学駅伝(朝日新聞社ほか主催、日刊スポーツ新聞社ほか後援)に挑む。9月下旬の代表選考会では1区から首位をキープし、2位以下に2分30秒近い大差をつける3時間47分20秒でV6を達成。花の1区に3000メートル障害の日本ランカー松本圭太(4年)を擁する今年は、チーム記録(5時間38分45秒)更新で、過去最高の15位以上を目指す。

 東北福祉大が6年連続の“お伊勢参り”でチーム記録更新を祈願する。順位、タイムとも過去最高は、5時間38分45秒をマークした04年の15位。小崎浩信監督(39)は「久しぶりに、真のエースを擁して乗り込める。過去最高の(5時間)35分台を狙いたい。学連代表として来年の出場枠を増やしたい」と、05年以来となる東北地区1枠増を目標に掲げた。

 出走メンバー8人中5人が昨年からのレギュラー。4年連続出場となる松本は、3000メートル障害で6月の日本選手権8位入賞。9月の全日本大学選手権で準優勝、国体(成年)4位と、大エースに成長した。志願した代表選考会1区では区間新もマーク。来春、実業団チームの小森コーポレーション入社が内定している松本は「チームの雰囲気はこれまでで一番いいと思う。(大学生活の)最後なので集大成にしたい。トップ集団に食らいついていきたい」と文字通りの“けん引役”を務める構えだ。

 2区、3区は伊勢路デビューの渡部佳也と島貫大地(ともに2年)がつなぎ、勝負どころの4区は「チームの生き字引」こと、最年長の大泉雅史(25)が担当する。昨年までの同大・大学院を終え今春、通信制に入り直し再度、駅伝登録。チーム初出場の03年から6年連続出場になる“走る福祉博士号”は「慎重に冷静に、熱い気持ちで、サポートメンバーも9番目の選手だと思って頑張ろう」とチームを鼓舞した。【佐々木雄高】