ジャンプ全日本選手権初日で珍事が起きた。14日、長野・白馬ジャンプ競技場で男女のノーマルヒル(HS98メートル、K点90メートル)が行われた。女子で岩渕香里(15=長野・菅平中3年)が最長不倒の85メートルを跳び、96・0点をマークして首位。しかし表彰式の場で、県予選に出ていなかったために出場資格がないという事実が分かった。本人も「知らなかった」とびっくり。幻の優勝となったが「自信になる。将来はやっぱり世界で戦いたい」と落胆した様子を見せなかった。結局、83メートルを飛んだ笛木美沙(新潟・八海高)が94・5点で初優勝。男子は日没のために中止となった。