<陸上:東日本実業団選手権>◇初日◇16日◇NSソフトスタジアム山形

 北海道ハイテクACの寺田明日香(19)が、女子100メートル障害で4度目のジュニア日本新を樹立した。今季、大会としては初戦にもかかわらず、13秒29で昨年10月の国体でマークした13秒32を0秒03更新し、初優勝を果たした。

 大会側も当初はジュニア日本新だと気付かず、表彰状には「NJR」(日本ジュニア記録)と手書きで追加された。ジュニアとは、12月31日までに20歳にならない選手。1月生まれの寺田は「早生まれなんで、社会人2年目でジュニアっていうのは、なんちゃってジュニアなんです」と苦笑いした。

 4月29日の織田記念が今季初戦の予定だったが、レース4日前に虫垂炎が発覚。4日間は点滴と投薬で治療し、体重が2キロ落ちた。「すごいショックでした。でも、これから世界選手権に向けて、どんどんやっていけます」と話した。

 この種目は世界選手権(8月、ベルリン)の標準記録突破者がいない。「13秒11のB標準を目標にしています」。シニアでは初の世界大会出場へ向け、まずは好スタートを切った。【佐々木一郎】