<ラグビー:トップリーグ>◇13日◇ベアスタほか◇3試合

 コカ・コーラウエストが九州電力との九州ダービーを大差で制した。35-24で九州電力を破り昨季と並ぶ6勝目を挙げた。前半は14-10の接戦だったが、後半開始5分までに2トライを奪って流れを引き寄せ、勝ち点5をあげて7位に順位を上げた。九州電力は開幕から10連敗で最下位脱出はならず、次節の結果次第では降格決定の可能性も出てきた。

 「九州の雄」と呼ばれた九州電力に勢いの差を見せつけた。第3節のサニックスに続いて九州のライバルを倒して7位に浮上。「前半は自分たちのペースでできなかったけど、取るべき所でトライを取れて良かった」とゲームキャプテンのSO福田は納得の表情だ。

 前半は4点差の接戦となったが、後半3分にFBウェブが、さらに5分にはフッカー蔵が九州電力を突き放すトライを決め波に乗った。終盤2トライを取られ追い上げられたが「終盤は新人選手を経験させた。これでトップリーグの厳しさが分かったと思う」(向井監督)と余裕すら見せた。

 トップリーグは4年目。昨年までは2年前の9位が最高順位で毎年、降格の危機を感じながら戦ってきたが、今年は開幕前から上位を意識しながら練習してきた。「昨年よりも練習の雰囲気もずいぶん変わってきた」と向井監督は今年の変化を感じている。

 6位神戸製鋼と勝ち点1差に迫った。「1戦1戦が勝負です」と向井監督。残り3試合。上位を倒して目標の4位以上を目指す。【前田泰子】