<高校総体:柔道>◇9日◇沖縄県立奥武山総合運動場武道館◇男子団体決勝

 国士舘(東京)が決勝で3年連続の対戦となった2連覇中の東海大相模(神奈川)に快勝し、07年以来10度目の優勝を飾った。今年3月の選抜、7月の金鷲旗に続く団体3冠を達成した。

 宿敵対決を制した。引き分け続きで登場した中堅・浅沼拓海主将(3年)が選抜で敗れた王子谷剛志(3年)に開始1分20秒、小外掛けで1本勝ち。因縁の相手に、「(順番を)当ててきたことを後悔させてやった」と、ガッツポーズを決めた。主将の勝利で勢いに乗って、副将・遠藤翼(2年)、大将・田中大貴(3年)が1本勝ちした。

 岩渕公一監督は「3冠だけじゃない。東海大相模の3連覇を阻止したことも大きい」と強調。過去に団体3連覇は00年の国士舘だけで、プライドと意地をかけて戦った。2年生の遠藤は「先輩たちの強さを来年も引き継ぎたい」と、連覇を誓った。