バンクーバー五輪スピードスケート代表の高木美帆(16=帯広南商)が14年ソチ五輪でのメダル獲得を目指し、日本女子史上初の走法に着手した。17日、約3週間の北米合宿を終えて帰国。新シーズンに向けた滑り込みで、大胆なフォーム改革を行っていた。男子選手のように跳びはねるように足を運ぶイメージ。「今年はいろいろ試してみたい」と話した。

 ジュニア担当の白幡強化委員は「女子はヨイショ、ヨイショと足を運ぶテンポ走法がほとんど。この逆テンポ走法と言える男子の(同五輪メダリスト)長島、加藤のような走り方はパワーが必要。日本女子ではいなかったが、高木ならできる」と解説した。世界的に見ても女子では一部トップ選手しか使い手がいない。今合宿ではサマークラシック大会にも出場し、500から3000メートルまでの4種目合計で高校とジュニア新記録を樹立。高木は「今後に向けて課題が見つかった」と好感触を口にした。