<関東大学ラグビー対抗戦:帝京大68-5日体大>◇17日◇埼玉・熊谷ラグビー場

 ラグビー大学選手権で史上2校目の3連覇を目指す帝京大が、今季の対抗戦初戦を圧巻の白星で飾った。ロックのボンド(4年)の先制トライを皮切りに、合計10トライの猛攻で日体大に大勝。FWが6トライ、BKが4トライと、今季のテーマとして掲げるバランスラグビーが、初戦から機能した。昨季リーグ戦2位の流通経大は、法大を29-3で下し、白星スタートを切った。

 今年はパワーだけじゃない。スピードも兼備した「ニュー帝京大」が、ベールを脱いだ。前半19分、敵陣での相手スクラムをターンオーバーし、モールで突進。左へ展開し、CTB荒井(3年)が飛び込んだ。FWが力技で2トライを奪った直後の攻撃で、展開力も披露。SH滑川(4年)の2トライを含み、10トライ中4トライはBK陣が取った。「今年は相手が嫌がるラグビーをしたい」という岩出雅之監督にとっても、会心の滑り出しだ。選手権は2連覇中ながら、対抗戦は2年連続4位。SO森田主将(4年)は「もちろん対抗戦も優勝を目指します」と、初の完全Vを宣言した。