<W杯スキー:複合>◇個人第17戦◇18日◇ドイツ・クリンゲンタール

 渡部暁斗(23=北野建設)が優勝し、W杯初優勝した第14戦(5日)以来となる今季2勝目を挙げた。表彰台は4戦連続。渡部暁は前半飛躍(HS140メートル、K点125メートル)で最長不倒の144メートルをマークして首位に立った。後半距離(10キロ)は2位と6秒差でスタートし、後続を引き離した。

 W杯2勝目は複合の醍醐味(だいごみ)そのままに、飛躍と距離とも強さを見せつけて堂々と手に入れた。首位でスタートした後半距離で後続を引き離した理想的な展開に渡部暁は「この勝ち方はいい」と声を弾ませた。ここ4試合は優勝2度を含み、全て表彰台。総合優勝争いでも2位となり、安定度は確実に増している。残り6戦に向け「そんなに(総合優勝は)意識してない。やることをやれば結果はついてくる」とエースの頼もしさは増している。