浅田真央(21=中京大)が3年ぶりの「連続3回転ジャンプ」で栄冠をつかむ。フィギュアスケートの世界選手権は27日、フランス・ニースで大会2日目を迎えた。女子シングルで2年ぶり3度目の優勝を狙う浅田は、26日夜に初練習を行い、3回転フリップ-3回転ループの連続ジャンプに成功。「いけそうだなと思ったらいきたい」とフリーに組み込む考えを明かした。

 大会での成功は09年世界選手権ショートプログラムまでさかのぼる。その後は成功率の低さから挑戦を避けていたが、1月のエキシビション大会で跳び、見事に着氷。手応えをつかんでいた。佐藤コーチのもとでジャンプを一から見直し始めて約2年。従来の演技から基礎点で3点以上も上積みできる大技復活に、「明日はもっとよくなる」と自信をみせた。

 練習では1年ぶりの大会での成功を期すトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も2度着氷させた。初めてのリンクになるが「すぐなじみました。自分に合っている」。「(フリーの曲の)『愛の夢』で愛にあふれるような演技ができればいい」。跳んで跳んで、その思いを結実させる。(ニース=阿部健吾)