「ヤワラちゃん」こと谷亮子参院議員(36)が、ロンドン五輪で惨敗した日本柔道に苦言を呈した。共同通信のインタビューで「男女ともに心技体が全てバラバラだった。技術はあるけど心が弱いとか、いい体をもっていても技がなくて心が弱いとか…」と指摘。「外国選手は最終的に五輪で勝つことが目標という、照準の合わせ方が素晴らしい。日本選手は他の国際大会では強いが、外国勢と(五輪への)認識の差が今回出た」と敗因を分析した。

 男女計14階級で金メダルは1、男子は初のゼロに終わった。09年のルール改正で外国勢が得意とする「タックル」が禁止され、日本有利かと思われたが、結果は違った。「例えばロシアの選手は圧勝した。彼らはたぶんゼロからやり直したと思う。今まで習ってきた柔道をしたらいけないというところからの、あの勝利。日本はよほど強化態勢をしっかり築かなければ…。2、3年で追いつけるレベルではない」と危機感を募らせた。

 日本選手の一本負けも多かった今大会。「柔道は日本のお家芸だからこそ、金メダルの目標だけを掲げて有言実行する誇りは持ち続けてほしい。いろんな角度から集中的に強化しなければならない」と提言した。